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競争優位性を考える

コアコンピタンス

競争優位性とは何か?

競争優位とは、ビジネスにおいて自社が持つ他社にはない際立った特徴によって、他社よりも有利なポジションにいることです。

コアコンピタンス

コアコンピタンスとは、経営資源を組み合わせて、企業の独自性を生み出す組織能力のことであり、企業の持続的な競争優勢の源泉を表すものです。

コアコンピタンスは以下の3つの要件があります。

  1. さまざまな市場への展開や、ほかの製品やサービスに展開ができること。
  2. 製品やサービスが、顧客にとって価値を生み出すことができること。
  3. 他社がマネすることが困難なこと

です。

なぜ顧客から選ばれるのか?

モノや情報に溢れる時代において、顧客は「なぜ、あなたの商品やサービスを選ばなければいけないのか?」と、潜在的に考えています。

私たちは、この問いに答える必要があります。

そして今あなたの事業がうまくいっているとすれば、同じような商品が並ぶ中で、顧客はあなたの商品やサービスを選んでくれているという事実があります。

ここで大切なことは「顧客が企業を選んでいる」ということです。

では、なぜあなたは顧客から選ばれるのでしょうか?

当社は、その答えこそがコアコンピタンスだと考えています。

分析手法

経営資源を分析する手法はたくさんありますが、いくつかご紹介します。

VRIO分析

VRIO分析とは、4つの視点から自社の経営資源を分析する手法です。

  1. Value(経営資源の価値)
  2. Rarity(経営資源の希少性)
  3. Inimitability(経営資源の模倣困難性)
  4. Organizations(組織)

経営資源とは、一般的にはヒト、モノ、カネ、情報を指します。ほかにも「知的資産」というものがあります。(別の機会に描きます。)

これらの資源を、理念(目的)を達成するために事業へ配分し、経営を行います。

その資源がそれぞれ、他社があまり持っていない資源で、マネもしづらく、能力を十分に引き出す組織によって、顧客に価値を与えられているか?

その資源とはなにか?

MSPQCDSME

PQCDSMEとは、生産管理の基本的な管理に使用される7つの観点です。

当社はこれに、MとSを加え、MSPQCDSMEの観点で「なぜ顧客から選ばれるのか?」を分析します。

  1. Marketing(マーケティング)
  2. Sales(営業)
  3. Productivity(生産性)
  4. Quality(品質)
  5. Cost(コスト・経済性)
  6. Delivery(納期・生産量)
  7. Safety(安全性)
  8. Morale(モラール)
  9. Environment(環境)

これらすべてにおいて自社の特徴が書き出せないこともありますが、それぞれの生産活動において自社の特徴がどこにあるのか、またどこが弱いのかがよくわかります

知的資産分析

知的資産とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。

経営資源において、ヒト、モノ、カネ、情報とありますが、知的資産の考えでは「ひと」「しくみ」「つながり」となります。

中小企業において、自社単独で戦うのは厳しい時代です。だから仕組みを作り、他社のチカラを借りながら経営をしていきます。

そして何より大事なのは、その仕組みを使う人であるということ。とても大事な考え方だと思います。