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経営における、戦略、作戦、戦術とは

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記事のポイント

戦略、作戦、戦術の違いをお伝えしています。
作戦を立てるまでの大まかな概要をお伝えします。
戦略、作戦、戦術には、どんな違いがあるか?

- 経営に置き換えた場合の戦略とは
- 5つの視点で戦略を考える
- 戦略化の手順
- オルガナではどうしているか?

戦略、作戦、戦術には、どんな違いがあるか?

国語辞典で調べると、戦略、作戦、戦術は以下のように出てきます。

【戦略】

1.戦争・闘争などに勝つための大局的・長期的な計略。
2.政治・社会運動・企業競争などを行う上での総合的・長期的な計画。

【作戦】

1.戦闘や試合をうまく運ぶための方法・策略。
2.また、ある目的を達成するための方法・策略。
3.軍隊が計画に沿って一定期間行う一連の対敵戦闘行動。表現比喩的に戦闘以外にも使う。

【戦術】

1.戦闘や試合に勝つための方法・手段。◇大局的・長期的な「戦略」に対して、具体的・短期的なものをいう。
2.ある目的を達成するための具体的な方法・手段。

出典:『明鏡国語辞典』

経営に置き換えた場合の戦略とは

【戦略(経営方針/Vision-Mission-Value)】

長期的なビジョンやミッションを持って、企業がどのような価値(Vlaue)を提供し、競争優位性を確保していくかを示すものです。
戦略は、市場や顧客ニーズ、競合環境などの分析から、企業が未来に向けてどのような方向に進むべきかを決定するための指針となります。

【作戦(事業計画/プロジェクト)】

戦略を具体的な行動に翻訳するものです。
作戦は、戦略を実現するための詳細な計画やスケジュール、リソース配分などを含むものです。

【戦術(アクションプラン)】

短期的な行動を指します。
戦術は、作戦に基づいて実施される具体的なタスクや活動を示します。

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5つの視点で戦略を考える

当社では、経営理念や経営ビジョンがとても重要だと考えています。このビジョンを実現するための戦略を立てるというプロセスを取ります。

戦略は、企業の成功を測るために、財務的な指標だけでなく、顧客、内部プロセス、学習&成長、そしてリーダーシップなどの要素も含めた多角的な視点から検討します。

1.顧客視点:
顧客ニーズや期待に応えているか、顧客満足度やロイヤリティの指標などを利用して戦略を立てます。

2.内部プロセス視点:
企業が提供する製品やサービスの質、生産性、効率性などの戦略を立てます。

3.学習&成長視点:
企業が将来的に競争力を維持するために必要なリソースや能力の強化、新製品やサービスの開発などを戦略を立てます。

4.財務視点:
企業の財務状態や利益などの戦略を立てます。

5.リーダーシップ視点:
リーダーは自分のチームや組織に対して明確なビジョンやミッションを提示することが大切です。
また、リーダーはチームメンバーを統合して協力することができる必要があります。
これはチーム全体が同じ方向を向いて努力することを促します。そのための戦略を立てます。


この5つの視点は、企業の成功に寄与する多角的な要素をカバーすることで、より正確なパフォーマンス評価ができると考えています。

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戦略化の手順

これらの経営戦略をどのように立てればよいのでしょうか?

基本的な流れは以下の通りです。

  1. 経営戦略を立てるためには、まずは現状の分析を行います。
  2. そこで、経営環境分析や競合環境分析、自社のSWOT分析などを行います。
  3. それらの分析をもとに、目標を設定し、それを達成するための戦略を立てます。
  4. そして、それを実行するためのアクションプランを立てることで経営戦略が立てられます。

また、それらを実行しながらも、常に外部環境の変化に対応し、必要に応じて修正・改善を行うことで継続的に有効な経営戦略を実行することができます。

ポイントは、これらを5つの視点から考えるということです。それぞれの視点でビジョンに対してどのような課題が存在しているかを洗い出します。

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そしてこれら課題の関係性を分析しグルーピングします。グルーピングすればこれらの課題グループを解決するためのプロジェクト(作戦)を立てていくという流れになります。

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プロジェクト化されれば、あとは具体的に実施されるタスクや活動を計画します。

1.プロジェクトの定義:
まず、プロジェクトの目的、スコープ、時間フレームなどが明確に定義されます。

2.チームの編成:
次に、プロジェクトに必要なリソース(人員、技術、財源)を調査し、プロジェクトチームを構成します。

3.スケジューリング:
次に、プロジェクトのタスクやアクティビティを定義し、適切な順序でスケジュールを立てます。

4.予算の確定:
次に、プロジェクトのコストを見積もり、予算を確定します。

5.リスクマネジメント:
プロジェクトに関連するリスクを認識し、対策を講じます。

6.モニタリングとコントロール:
最後に、プロジェクトの進捗を監視し、必要に応じて調整を行います。

この流れに従うことで、効率的で効果的なプロジェクト計画が行えます。ただし、実際にはこの流れに従うことができない場合もありますので、フレックスシブなアプローチをとることが重要です。

オルガナではどうしているか?

戦略を立て、マネジメントで目的地まで走り切る。

オルガナでは上記の通り、経営の目的(Vision)を果たす目標と計画を立てるための、事業計画化支援をしています。

企業の成功を測るための5つの視点で(財務、顧客、内部プロセス、学習&成長、リーダーシップ)戦略を立て、組織が設定した目標値までの進捗状況を把握し、戦略的に行動するための定量的指標を管理します。

私たちは、目標達成に必要な業務プロセスを明確にして、組織やメンバー間でコンセンサスを取り、同じ方向を向いて業務に取り組むことを支援します。