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商品予算計画を考える/GMROI

小売業経営の効率化を目指す

商品予算計画とは

商品予算計画とは、特定の期間に対して金額で示された明細なマーチャンダイジング活動の計画のことです。

目的は、金額で目標を設定し、マーチャンダイジング活動を推し進める財務的側面の計画を立案することです。

具体的には、売上高予算在庫高予算値入高予算仕入高予算です。

商品投下資本粗利益率(GMROI)

商品投下資本粗利益率(GMROI)とは、在庫投資あたりの粗利率(在庫利益率)を意味します。

小売り経営において、商品投下資本の効率を測定し、在庫投資の回収を管理するための指標です。

まずは、シンプルにGMROIの計算式は以下となります。

GMROI(%)= 売上総利益(粗利益) 平均在庫高(原価) ×100

資本利益率 ROI(Return on Investment)の定型式のバリエーションのひとつで、利益に「売上総利益(粗利益)」を用い、投資概念に「在庫高(原価)」を用います。

ROI(%)= 売上総利益(粗利益) 投資金額 ×100

= 売上総利益(粗利益) 売上高 × 売上高 投資金額 ×100

=売上総利益率(%)×資本回転率

ROIの構成要素からもわかるように、資本回転率を高めることと、売上高利益率を高めることが、小売業経営においてきわめて重要だということがわかります。

再度、GMROIにもどると、同じように以下のように分解することができます。

GMROI(%)= 売上総利益(粗利益) 平均在庫高(原価) ×100

= 売上総利益(粗利益) 売上高 × 売上高 平均在庫高(原価) ×100

=売上総利益率(%)× 売上高 平均在庫高(売価)×原価率(1-売価値入率) ×100

=売上総利益率(%)×商品回転率(売価) 原価率(1-売価値入率) ×100

GMROIの公式から、この比率を高めるためには、①売上総利益率②商品回転率③原価率(1-売価値入率)に働きかけることになります。

しかし、この3つを同時に改善することは非現実的であることから、①売上総利益率重視②商品回転率重視③その中間の基本戦略から検討することになります。

交差比率

交差比率は、商品在庫投資の管理を売価基準で考えるもので、在庫高を売価として考える点がGMROIと異なります。

計算式は以下となります。

交差比率(%)= 売上総利益(粗利益) 平均在庫高(売価 ×100

= 売上総利益(粗利益) 売上高 × 売上高 平均在庫高(売価 ×100

=売上総利益率(%)× 売上高 平均在庫高(売価 ×100

=売上総利益率(%)×商品回転率(%)

計算例

売上 1500万
原価 1050万
月初在庫(原価) 360万
月末在庫(原価) 240万

商品回転率=1500/((360+240)/2)×100=500%(5回転)
GMROI=粗利450万/((360+240)/2)×100=150%(1.5回転)
在庫回転率=1050/((360+240)/2)×100=350%(3.5回転)

GMROIをKPIとして設定する

GMROIをKPIに置くとどうなるでしょうか。

例えば、当社のクライアントでは、10日おきに棚卸を実施し、売上高、原価、在庫高を管理しています。

商品単位で管理しているので、どの商品が影響を及ぼし、GMROIや交差比率に影響しているのかを毎月分析することが可能です。

業種や業態によって目安が変わりますが、変化に気が付くことが重要です。

こうした管理をすることで、小売業経営の効率化を目指しましょう。