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商品予算計画の実践編②/予算計画編

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商品予算計画とは

商品予算計画とは、特定の期間に対して金額で示された明細なマーチャンダイジング活動の計画のことです。
目的は、金額で目標を設定し、マーチャンダイジング活動を推し進める財務的側面の計画を立案することです。
具体的には、売上高予算、在庫高予算、値入高予算、仕入高予算です。

ここまで、

商品予算計画を考える/商品回転率

商品予算計画を考える/在庫回転率

商品予算計画を考える/GMROI

売上高予算を考える/移動平均法と月別平均法

在庫高予算を考える/基準在庫法、百分率変異法

仕入高予算を考える

固変分解し損益分岐点売上高を知る

で、商品予算計画に関わることに触れてきました。
これらを使って、具体的な計画の参考例をお伝えします。

季節指標を算出する

前回の「商品予算計画の実践編①/分析編」によって、商品回転率や粗利率(売上高総利益率)がわかりました。

過去の売上高実績と、これらを使って季節指数を出していきます。

季節指数の出し方は「売上高予算を考える/移動平均法と月別平均法」の月別平均法をご確認ください。

各種予算の算出

季節指数がわかったら、次に各種予算の算出を行います。ここでは、目標売上高を前年比の110%で設定しています。

各種予算の算出方法は、以下をご確認ください。

売上高予算を考える/移動平均法と月別平均法

在庫高予算を考える/基準在庫法、百分率変異法

仕入高予算を考える

経営指標(KPI)を算出

各種予算が算出できたら、固変分解し各種経営指標を算出します。

算出の仕方は、以下をご確認ください。

商品予算計画を考える/商品回転率

商品予算計画を考える/在庫回転率

商品予算計画を考える/GMROI

固変分解し損益分岐点売上高を知る

このとき、12月の貢献利益がマイナスになっていることに気が付きます。

これは12月にクリスマス商戦があり、目標売上高が他の月よりも高く、目標の在庫高予算と粗利益率を維持するために、他の月よりも仕入を多く行わなければいけないため、このようなことが起きています。

他にも6月の利益が他の月と比較して低くなっています。

なので12月に向けて10月や11月の仕入高を少し引き上げるなど調整し、再度予算を組みなおしていくとよいでしょう。

皆さんも一度、このように予算を組んでみてはいかがでしょうか。