モノや情報に溢れる時代において、これまで以上に消費者のニーズや要求に焦点が当てられ、日々生まれ続ける「新しさ」に私たちは取り囲まれています。
しかし、競争や他者との比較によって経済活動が行われる現代社会では、一方的な価値基準による消費的な競争が広がり、人々はその中で疲弊しているように感じられます。
一方、現在はインターネットを通じて世界中とつながり、自分の好きな場所で自分らしさを表現し、自分の価値に共感してくれる人々に対して、商品やサービスを提供することができるようになりました。
この変化により、他者との比較ではなく、個人の魅力が直接評価される時代へとシフトしています。
この新たな時代を私たちは「デジタル以降の世界」と呼んでいます。
デジタル以降の世界では、場所にとらわれずに、共感し合える人々と出会う環境をもたらしました。離れていても、人との関係を構築し、共鳴し、共同することが可能となりました。
誰もが自分を尊び、自分自身の価値を持つことができます。そうして生まれる価値の交換が経済活動を維持し、社会活動を持続可能なものにすると考えています。
デジタル以降の世界において、私たちはどんな明日を迎えるのかを考え直さなければなりません。