代表メッセージ
企業が成長するのは、人と人のつながりがあるから ――
私たちは、そのつながりを大切にし、変化と向き合い、挑戦する企業を支えます。
企業は、商品やサービス、そして社員を通じて、未来をつくっています。 だからこそ、ただ「仕組み」を導入するのではなく、企業の魅力を一緒に引き出し、今ある力を活かす。デザインとデジタルの力で、企業の物語を「見える化」し、それを求める人へ確かに届け、自走できる仕組みをつくる。
どこでも自由にビジネスを。
誰もが自分らしく、成長し続けられる環境を。
私たちは、そんな未来を創るパートナーであり続けます。
創業までの軌跡
IT業界時代 「ゼロからの挑戦」

私は「いつか自分で会社を興したい」と昔から思っておりました。そして、大学卒業後に独立を夢見て上京。当時はIT革命の真っただ中。ゼロからサービスを作り出す世界に憧れ、ITベンチャー企業に入社しました。
しかし待っていたのはとても厳しい現実。給料も安く、労働環境は過酷で、徹夜なんて当たり前で、残業300時間が当たり前の時代でした。何度も挫折しそうになりましたが、それでも必死にしがみつき、デジタルで「仕組みを創る力」を身につけました。
この頃、私は「仕組みがあればすべて解決できる」と考えていました。しかし、後の経験がその考えを大きく変えていきます。
広告業界時代 「成果至上主義との葛藤」
次に選んだのは広告業界。今度は生み出した仕組みを「届ける力(販売する力)」を身につけるためです。ですが、ここでも現実は厳しく、「売上のためなら、人殺しと盗人以外はすべてやれ」と教わる極端な成果至上主義の環境でした。気が狂いそうでしたが、ここでも必死にしがみつき、何とか成果を作ってきました。
しかし、こうした厳しい環境の中で成果を作ってきたという「自分の正しさ」を周りに押し付けはじめ、数字だけを追い求めた結果、同僚をたくさん辞めさせ、人間関係も崩壊。孤立感に苛まれ、「仕事は人と人で成り立つ」という当たり前のことに気づかされました。
またこの時、コンサルティング営業としてマーケティング支援を行う中で、システムや仕組みを導入しても現場が活用しないという課題に直面しました。その原因は、経営者と現場の間にある「意識のズレ」でした。仕組みだけでは人は動かない。
ここで「経営そのものを理解しなければ、根本的な課題解決はできない」と痛感し、中小企業診断士の取得を決意しました。
創業期 「オルガナの誕生と再挑戦」
4年かけて中小企業診断士を取得した私は、2019年に株式会社オルガナを設立。当時のコンセプト(想い)は、「100%現場で活用されるモノづくり」。せっかく良い仕組みやシステムを導入しても使われないのでは意味がありません。
ありがたいことに、お客様にも恵まれ、マーケティング支援やシステム導入、経営コンサルティングといった、自分のこれまでの経験を活かすことができました。
その中で、「うまくいく会社」と、「うまくいかない会社」が存在することに気が付きました。それは、「仕組みがあるか否かに関わらず、職場環境に違いがある」ということ。
転換期「成功する会社と失敗する会社の違い」

うまくいっている会社では、共通して「理念やビジョンが浸透し、それぞれの役割の中でリーダーシップが発揮されている」ということです。そして、成果至上主義だけではなく、人間関係を大切にしている企業が成長しているという事実でした。
逆に、成果至上主義だけで突き進む企業は、社員が疲弊し、発言も少なく、離職率も高い傾向にありました。そのような会社では「手を挙げたら馬鹿を見る」「声の大きい人が正義」という文化が醸成されてしまっています。
この気づきは、過去の自分自身の失敗と重なりました。「成果至上主義にこだわり、仲間を大切にできなかったから、孤立してしまったんだ。」そう思うと同時に、「自分自身も、人とのつながりを大切にする組織をつくりたい」と強く思うようになりました。
挑戦期「自社での挑戦と気づき」
私は避け続けていた「人を雇い入れること」に挑戦する決意をしました。しかし、これがまた簡単ではなく、何度も失敗を経験。その度に「本当に自分は人を雇えるのか?」と悩みました。
転機となったのは、自社の理念づくり(P-VMV)でした。理念づくりという、日常の業務と切り離したプロセスを通して、メンバー同士の絆が深まり、組織が強くなることを実感しました。そして、この経験をお客様にも共有したところ、理念づくりのワークショップや組織開発の支援が企業の成長に大きく貢献することがわかりました。
ポイントは、「日常の業務と切り離したプロセス」だということです。日常の業務と切り離すことで、日常のタスクや責任から一時的に解放され、創造的な活動やコラボレーションに集中できる場が生まれます。さらに共通の目的を持たせることにより、異なる部署のメンバーが交流し、信頼関係を築くことができるのです。同じテーマに向かって協力することで、ストレスの軽減や達成感を得られる場合、それはレクリエーションの一環として機能するということです。
「オルガナ」が目指す未来
この経験を通じて、私は「100%現場で活用されるモノづくり」という枠を超えて、時代に左右されない、企業の価値を築く」というコンセプトに進化させました。今では、多くの企業で理念浸透のワークショップや組織づくりの支援を行い、企業の内側から強いチームを育てるお手伝いをしています。
私たちオルガナのパーパス(存在意義)は、「人と人をつなぎ、変化に挑戦し続ける企業を支える」こと。
それは、私自身がかつて「人とのつながりの大切さ」を痛感したからこそ、心から信じていることです。理念は単なる言葉ではなく、組織や人を動かす力になる。そんな想いを持って、これからも多くの企業の挑戦を支えていきたいと考えています。
今、もしあなたが
組織がバラバラになっている――
人が育たない――
仕組みがうまく機能しない――
と悩んでいるなら、それは単なる「仕組み」ではなく、「理念」や「ビジョン」の再確認が必要なのかもしれません。一緒に、あなたの会社の「本当に大切なもの」を見つけ出し、強い組織づくりに挑戦しましょう。