収支計画
収支計画とは、売上計画だけでなく、EC通販ビジネスを始めるにあたって、どんなコストが発生するのかをすべて把握し最終的に利益が出るのかどうかを計画します。
この計画が甘いと、絵に描いた餅となります。
では、どんなコストがあるのでしょうか?
EC通販ビジネスの一般的なコスト
こちらは具体的に一度、販売プロセスを回すシミュレーションをすれば必要なものが見えてきます。
例えば、EC業務の全体像を考えると右図のようになります。
これを眺めていると、以下のような疑問が浮かんでくると思います。
- 誰が何をやるのか?
- 商品の原価は適正なのか?
- 同梱物は入れるのか?
- 物流業者はどこを使うのか?
- お客様への問い合わせ対応はどうするのか?
- お礼やフォローはどうやるのか?
- 広告にいくら使うのか?
これらすべてがコストです。
これらのコストは変動費と固定費に分けることができます
これらのコストは変動費と固定費に分けることができます。
例えば、こんな形です。
商品原価は適正? | 商品原価 | 変動費 |
決済方法は? | 販売手数料 | |
梱包資材は? | 資材費 | |
同梱物入れる? | ||
どこの物流使う? | 荷造運賃 | |
お客さまへの問合せ対応は? | 人件費 | 固定費 |
お礼はどうやってする? | ||
これ全部1人でできる? | ||
広告にいくらくらい使えそう? | 広告宣伝費 |
利益構造を理解するためには「変動費」と「固定費」で分けて考える
「固定費」と「変動費」に分けることができれば、以下のような図に落とし込むことが可能です。
利益構造は以下のようなボックス図で考えるとわかりやすいです。
また、「固定費」と「変動費」に分けると、損益分岐点が見えてきます。
このとき、気が付いてほしいことは、固定費の負担が重いと動きが鈍くなりなかなか利益が出ないということです。
収支計画表を作る
こんな単純ではないですが、収支計画は以下の表のようなイメージとなります。
この表では9月の段階で黒字化を計画しています。
また、損益分岐点売上高が1,337千円とわかっているので、これを売り上げるためには何をする必要があるのか?とセールスプロモーション計画を考えることができます。
計算式などは、ほかのサイトなどで十分に取り扱われてますので、一度調べてみてください。
最後に
このように「固定費」と「変動費」に分けるのは、利益構造がわかりやすくなるからです。
たとえば損益計算書(P/L)では、売上原価や、販売管理費のそれぞれに変動費と固定費が計上されており、採算構造がつかめず、シミュレーションが複雑になります。
一度、変動費と固定費に分けて、事業の利益構造を分析してみてはいかがでしょうか?