ここでは、マネジメント層として活躍する方に向けて、チームビルディングを行う上で「コーチング」という手法について説明しています。コーチングとはそもそもどういったものなのか、部下や後輩に仕事を教えるティーチングとはどこが違うのか、コーチングについて解説します。
コーチングとは
一般社団法人国際コーチング連盟によると、
『コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味する』
とあります。
つまり、相手の可能性を引き出しながら、相手が自分で考え前進することを促すコミュニケーション手法であるということです。
コーチングとコンサルティング、ティーチングとの違い
コーチングとコンサルティング
コーチングとコンサルティングは、相手の課題を解決するという意味で同じ目的ですが、そのアプローチが異なります。
コンサルティングでは、コンサルタントが相手と共に、目標を達成するための戦略を考え、行動プランを考え、課題を解決していきます。
一方、コーチングでは、コミュニケーションを通じて、相手に目標を達成するための戦略を考えさせ、自分自身で答えを見つけることを促すアプローチをとります。
つまり、コンサルティングは助言するが、コーチングは助言しない、ということです。
コーチングとティーチング
コーチングとティーチングについても、同じ目的でアプローチが異なります。
ティーチングは、わかりやすく言えば先生と生徒の立場であり、自分の知識や経験、スキルを教える指導方法であり、一方向のコミュニケーションです。
つまり、ティーチングは教えるが、コーチングは教えない、ということです。
どの手法が効果的なのか?
ここで、コーチングやコンサルティング、ティーチングそれぞれ部下にとって何が望ましいのか?ですが、私は使い分けることが重要だと考えています。
コーチングだけでもダメだし、コンサルティングだけでも相手の能力を引き出せません。
だから、状況に応じてうまく使い分けることが重要です。