「変わらない現場、動かない仕組み」

vol.01

漫画を読む

仕組みが浸透しないのは、「やる気」の問題ではありません。

中小企業診断士/千田哲也

私たちオルガナは、企業にシステムやマーケティングの仕組みを導入するお手伝いをしてきました。
けれども、どんなに良い仕組みをつくっても、“現場が使ってくれない”という壁にぶつかることがたびたびありました。

その原因は、やる気や能力ではなく——
「会社の状態=組織の成熟度」にあると、私たちは考えています。

「組織成熟度」という考え方

組織成熟度とは?

ステージ1|問題意識がない状態

  • 経営理念がそもそも明文化されていない
  • 現状に満足しており、「変えたくない」という空気が強い
  • 新しい仕組みを入れても、「前のやり方がいい」と戻ってしまう

ステージ2|場当たり的な対応

  • 理念はあるけれど、社員に浸透していない
  • 改善も一部の人だけで行われ、長続きしない
  • 問題が起きるたびに、その場しのぎで対処している

ステージ3|変化に前向きな兆し

  • 社員が少しずつ、理念をもとに判断・行動し始めている
  • 部門をまたいで課題に取り組む流れができ始めている
  • 業務をもっと良くしたいという意識が、自然と生まれてきている

ステージ4|自走する組織

  • 社員一人ひとりが、理念に基づいて自発的に行動
  • 協力会社を巻き込んだ改善も始まっている
  • 革新が“特別なこと”ではなく、日常になっている

仕組みが定着するかどうかは、
「会社の準備状態」次第

新しい制度やシステムがうまくいかないのは、
会社が悪いからでも、社員の能力が足りないからでもありません。

まだその仕組みを受け入れる「土壌」ができていないだけなのです。

だから私たちは、ただ仕組みを入れるのではなく、
その会社が“いまどのステージにいるか”を見極めたうえで、最適な支援を設計しています。

●ステージに応じた支援の例

成熟度 経営支援のテーマ例 デジタル支援の一例
Cランク(ステージ1〜2) 問題意識の共有、目標の見える化 目標管理ツール(Excelなど)のデジタル化
Bランク(ステージ2〜3) 社員を巻き込んだ事業計画づくり ホームページ・マーケティングツールの整備
Aランク(ステージ3〜4) 全体最適を目指した業務プロセス改革 業務システムや業務フローの再設計

革新は「仕組み」からではなく、
「思いと状態の可視化」から始まります。

会社をつぶさないために、革新は必要です。
でも、その第一歩は「やり方」ではなく、“いま自分たちはどの段階にいるのか”を知ること。

オルガナは、そこからご一緒します。