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仕組みが浸透しないのは、「やる気」の問題ではありません。


中小企業診断士/千田哲也
私たちオルガナは、企業にシステムやマーケティングの仕組みを導入するお手伝いをしてきました。
けれども、どんなに良い仕組みをつくっても、“現場が使ってくれない”という壁にぶつかることがたびたびありました。
その原因は、やる気や能力ではなく——
「会社の状態=組織の成熟度」にあると、私たちは考えています。
「組織成熟度」という考え方
組織成熟度とは?
ステージ1|問題意識がない状態
- 経営理念がそもそも明文化されていない
- 現状に満足しており、「変えたくない」という空気が強い
- 新しい仕組みを入れても、「前のやり方がいい」と戻ってしまう
ステージ2|場当たり的な対応
- 理念はあるけれど、社員に浸透していない
- 改善も一部の人だけで行われ、長続きしない
- 問題が起きるたびに、その場しのぎで対処している
ステージ3|変化に前向きな兆し
- 社員が少しずつ、理念をもとに判断・行動し始めている
- 部門をまたいで課題に取り組む流れができ始めている
- 業務をもっと良くしたいという意識が、自然と生まれてきている
ステージ4|自走する組織
- 社員一人ひとりが、理念に基づいて自発的に行動
- 協力会社を巻き込んだ改善も始まっている
- 革新が“特別なこと”ではなく、日常になっている
仕組みが定着するかどうかは、
「会社の準備状態」次第
新しい制度やシステムがうまくいかないのは、
会社が悪いからでも、社員の能力が足りないからでもありません。
まだその仕組みを受け入れる「土壌」ができていないだけなのです。
だから私たちは、ただ仕組みを入れるのではなく、
その会社が“いまどのステージにいるか”を見極めたうえで、最適な支援を設計しています。
●ステージに応じた支援の例
| 成熟度 | 経営支援のテーマ例 | デジタル支援の一例 |
|---|---|---|
| Cランク(ステージ1〜2) | 問題意識の共有、目標の見える化 | 目標管理ツール(Excelなど)のデジタル化 |
| Bランク(ステージ2〜3) | 社員を巻き込んだ事業計画づくり | ホームページ・マーケティングツールの整備 |
| Aランク(ステージ3〜4) | 全体最適を目指した業務プロセス改革 | 業務システムや業務フローの再設計 |