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「どうすれば、現場が“自分ごと”として動き出すのか?」


中小企業診断士/千田哲也
経営者の頭の中には、いつも考えがあります。
「もっとこうしたい」「この方向へ進めたい」と。
でもその思いが、なかなか現場に伝わらない。伝えても動かない。
そうした悩みを多くの企業で聞いてきました。
それは、“伝え方”の問題ではありません。
私たちは「動かない現場」の多くに、ある共通点があることに気づきました。
それが、“外的コントロール”によるマネジメントです。
動機づけと共創
外的コントロールとは?
「なんでやらないんだ!」
「これじゃダメだ、やり直せ!」
そうした叱責や命令は、一見相手を動かすように見えて、実は“恐れや不安”で反応させているだけにすぎません。
これは、“人は外部の刺激に反応して動く”という考え方です。でも本当に、人は他人の力で動かされているのでしょうか?
人は、「選択」して動いている。
電話が鳴っても、出るか出ないかは自分が選びます。
怒鳴られても、やるかやらないかは、自分が選んでいます。
私たちの行動は、外から強制されるものではなく、内側から“選択”しているもの。
これが、「選択理論」の基本的な考え方です。
“やらされる”ではなく、
“やりたくなる”組織をつくるには?
選択理論では、モチベーションの源泉は「内発的動機づけ」にあるとされています。
つまり、「自分自身が納得して、自らやりたいと思うこと」が行動の原動力なのです。
この動機づけには、次のような要素が関係しています:
✅ 仕事のやりがい
✅ 自分の成長や貢献感
✅ 達成感や、誰かの役に立っている実感
✅ 自分の裁量で進められる自由度
✅ 仕事の成果がフィードバックされる手ごたえ
どれだけ良い仕組みやビジョンがあっても、
それが「自分の言葉」でなければ、人は動きません。
オルガナの支援では、社員を巻き込んだワークショップを通じて、「会社の軸」や「大切にしたい価値観」を、みんなで言葉にしていきます。これが“押し付け”でなく“共創”であるからこそ、現場が納得し、自分の仕事として動き出せるのです。