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知的資産を再確認する

顧客のニーズに応えるシーズの源泉

今、重視されている経営資源とは何か?

一般的な経営資産は、「ひと」「もの」「かね」「情報」と言われています。

そして、優れた企業競争力を発揮していくためには、限りある経営資源を的確に活用していく必要があります。

「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といわれる経営資源の中で、今日、重視されている経営資源とは何でしょうか。

右図を見てください。

2020年版 中小企業白書によると、重視する経営資源は何か?という問いに対し、人材や技術、企業イメージ・ブランド、情報といった、「モノ」「カネ」以外の要素が、全体の9割近くを占めていることがわかります。

また、製造業・非製造業それぞれの企業で、最も重視する経営資源と労働生産性との関係を確認すると、製造業では、「知的財産権・ノウハウ」、「営業・販売人材」、「企画・マーケティング人材」を最重視する企業の労働生産性水準が高い傾向にあることが分かります。

人材や技術、企業イメージ・ブランド、情報といった、「モノ」「カネ」以外の要素が、全体の9割近くを占めていることがわかります。

source: 2020年版 中小企業白書「第1章 付加価値の創出に向けた取組 第5節 無形資産の有効活用」

経営資源を支えてきたのは「ひと」と「仕組み」と「つながり」

前述の通り、今日経営資源として重要視されているのは、人材や技術、企業イメージ・ブランド、情報といった、「モノ」「カネ」以外の要素です。

では、なぜそれが重要視されているのか?

それは、経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」を支えてきたものが、「ひと」「仕組み」「つながり」によるものだからではないでしょうか?

例えばあなたのサービスが顧客から選ばれている理由は、ベテランの職人により作られるものであったり、特許や組織力などの仕組み、そのほか協力会社とのつながりから作られるからではないでしょうか。

こうした「ひと(人的資産)」「仕組み(構造資産)」「つながり(関係資産)」を知的資産と呼びます。

知的資産とは顧客のニーズに応えるシーズの源泉

知的資産とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。

つまり、これらの資産が顧客のニーズに応えるシーズの源泉となります。

我われはどんな知的資産を持ち、どう活用していくのか?これを考えていく必要があります。

皆さんはどのような源泉をお持ちでしょうか?