
顧客分析について
EC通販ビジネスに限らず、ビジネスを進めるにおいて重要なことは顧客分析です。
「今、どんなお客様が顧客なのか?」「何を購入していただいているのか?」「どれくらい購入していただいているのか?」「なぜ、当社を選んでいただいているのか?」
こうした顧客のことを知ることで、次の施策に繋げることができます。
では、どのように分析を行っていくのでしょうか?
4回に分けて「CPM分析」「RFM分析」「LTV分析」をお伝えしていきます。
今回は「RFM分析」です。
RFM分析とは
RFM分析とは、「最終購入日」「購入頻度」「購入金額」という3つの指標を用いて顧客をグループ化する分析手法です。
顧客の性質にあわせたマーケティング施策を実践するために有用で、顧客分析の基本ともいえる分析手法の1つです。

RFM分析の顧客抽出イメージ
RFM分析の方法
RFM分析の場合は顧客の「最終購入日」「購入頻度」「購入金額」データの集計が必要です。
なお、「購入頻度」を集計するためには、顧客IDなどの識別IDが必須となります。ECサイトの場合は、会員データがそれにあたります。
上記3つの指標に加えて、商品カテゴリや、年齢、性別など、確認したいデータの抽出ができれば、さらに詳細な分析が可能になります。
ヒストグラムの作成
次にこれらのデータをヒストグラムで集計し傾向値をつかみます。
このとき「最終購入日」「購入頻度」「購入金額」それぞれの分布状況をヒストグラムで確認しましょう。

期間(Recency)

頻度(Frequency)

金額(Monetary)
閾値(しきい値)の設定
ヒストグラムを参考に傾向値をつかんだら、閾値を設定していきます。
下記表は参考ですが、この閾値の設定は実際にPDCAを回しながらチューニングするのが良いと思います。
最終購入日 Recency |
購入頻度 Frequency |
購入金額 Monetary |
|
---|---|---|---|
Aランク(5) | 30日以内 | 15回以上 | 15万円以上 |
Bランク(4) | 60日以内 | 10回以上 | 10万円以下 |
Cランク(3) | 90日以内 | 5回以上 | 6万円以上 |
Dランク(2) | 120日以内 | 2回以上 | 3万円以上 |
Eランク(1) | 150日以内 | 1回 | 1万円未満 |
分析する
閾値を設定したら、実際に以下のように集計し、分析を行います。
このとき自社にとって、どんな顧客が優良顧客で、非優良なのかを定義していく必要があります。

MakeRepeaterというツール

ここまでで、どうでしょうか?とても大変です。
しかし、こういった形で顧客を切り分けて、コミュニケーションをとれるとしたら効果的でしょうか?
もし、効果的だと思われたら、これらの分析とコミュニケーションを行ってくれる『MakeRepeater』というツールがあります。
MakeRepeaterであれば、初期値として、これらの閾値をあらかじめ設定すれば、分析を自動で行ってくれます。
以下の図が実際にMakeRepeaterで管理している様子です。

このクライアントに関しては、Aランクの顧客構成比が85%と驚異的です。
画像の右側にメールアイコンがありますが、このようにランクごとにコミュニケーションを切り分けることも可能です。
このように、MakeRepeaterなら、顧客数の推移や売上推移、顧客数の履歴、顧客のランク分析、ランク別の売上分析といった、さまざまな角度からショップを分析するこができ、導入後すぐに顧客ロイヤリティを可視化した状態を確認できます。
売上アップの施策に重要な売上・顧客を分析する際や、現状を正しく把握する際に必要となる過去の注文データの抽出やレポート作成など、手間がかかる作業も自動でおこないます。
あなたはどのような顧客分析を行い、どんなツールで管理していますか?
もし、今から検討するのであれば、「MakeRepeater」を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
