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事業ドメインを考える

物理定義と機能定義について

事業ドメイン(事業領域)とは?

ドメインとは、事業領域のことであり、現在から将来にわたって「事業の在り方」を示したものであり「企業の存在領域」です。

こういうと難しく聞こえますが、例を見ると理解しやすいです。

事業ドメインの事例

【事例1】セブンイレブン

大手コンビニチェーンの『セブンイレブン』の事業ドメインは、「便利を提供すること」

モノを提供するのではなく、便利を提供することをドメインとして設定しました。

この事業ドメインの通り、セブンイレブンは荷物の受け取りやATM、公共料金の支払いなど、利便性の高いサービスを次々と生み出しています。

【事例2】株式会社タニタ

体重計など計測器の大手メーカーである株式会社タニタの事業ドメインは「人々の健康を作る」です。

今でこそタニタは「タニタ食堂」で有名な企業ですが、もともとは計測機器をつくるメーカーです。

このドメインの定義により、タニタは新規顧客と新規事業を獲得しました。

もし事業ドメインを再定義せずに「計測機器メーカー」として経営を続けていれば、タニタ食堂の成功はなかったでしょう。

事業ドメインの特徴

ドメインの設定が狭すぎたり、広すぎたりすると、次のような事態が発生します。

ドメインの設定が狭すぎる場合

・顧客ニーズに適合しにくくなる。

ドメインの設定が広すぎる場合

・経営資源が分散してしまう

・無意味な競争に巻き込まれてしまう

ドメインには「物理的定義」と「機能的定義」がある

物理的定義

「モノ」を中心にドメインを発想します。

タニタを例に挙げると、「計測機器メーカー」が物理的定義となります。

物理的定義のデメリットとして、事業活動の展開範囲が狭くなり、現在の事業領域を超える発想が出にくいという点があります。

機能的定義

「コト」「顧客ニーズ」を中心に発想します。

タニタを例に挙げると、「人々の健康を作る」です。なので、タニタは物理的定義から機能的定義に変更したことになります。

機能的定義のメリットは、事業における将来の発展可能性を感じさせるという点です。

その一方で、抽象的になり、お客様にとって不明確になりやすいというリスクを持っています。

どっちがいいのか?

一概には言えませんが、今の時代「機能的定義」が合っていると感じています。

なぜならば、モノと情報にあふれる現代において、顧客の関心ごとは「なぜあなたの商品を選ばなければならないのか?」です。

つまり、そこに共感が生まれなければならないと思うのです。

同じような商品が並んでいたとして、「そんな目的や想いがあるならば、是非ともあなたの商品を選びたい」と思ってもらえるような事業ドメインがいいですよね。

抽象的になるというリスクはありますが、私はこの想いがとても重要だと考えています。

ORGANAの事業ドメイン

「人」のチカラを引き出し、「デジタル」で解決する

これが当社のドメインでありMissionです。

企業が持つ人のチカラを引き出し、足りない部分はデジタルで解決する

「デジタル」を導入するだけでは、うまく機能しないことがほとんどです。なぜならば、そのデジタルを活用するのは「人」だからです。

組織のステージに合わせて支援内容をカスタマイズし、実行計画を推進することで、「人」のチカラを引き出し、

大企業の先端事例を、中小企業が使いやすいサイズで提供することで、組織の課題を「デジタル」で解決する。

それが我々のミッションです。